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■12/30 21時~生放送 町田慎吾です#10

「溶けてゆく弟」
主催:町田と佐藤、あとほさか。
脚本・演出:ほさかよう
出演:町田慎吾 佐藤永典
11月27日~12月3日
下北沢「シアター711」
チケット先行9月29日12時~
EDWcpM0U8AEmgcS.jpg EDWcpM0U8AEmgcS.jpg
11月27日(水)19:00
11月28日(木)14:00/19:00
11月29日(金)19:00
11月30日(土)14:00/19:00
12月1日(日)14:00/19:00
12月2日(月)19:00
12月3日(火)14:00

町田と佐藤、あとほさか。公式Twitter
溶けてゆく弟公式ブログ


伊賀の花嫁その四
2020年1月22~2月2日
俳優座劇場(六本木)
町田慎吾主演
瀬下尚人
水谷あつし


■映画「7 ナナ」
町田慎吾出演決定!
2020年公開!!





---Thanks----
ピウス企画「ヒューマンエラー」
8/8~8/18 中野ザ・ポケット
主演:町田慎吾
出演:畑中智行 永井幸子 森下亮 小玉久仁子 三上俊 河原田巧也 他


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Nanan

Author:Nanan
表現者町田慎吾君の甘口応援ブログ

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「溶けてゆく弟」本編レポ

台本読み込む前に吐き出す(笑)
どこまで思い出せるか

「溶けてゆく弟」本編レポ
---

薄暗い部屋の真ん中に
洋風の白いバスタブが一つ
部屋の隅には黒い一人掛けの椅子とロープ
小さな台の上には薄く照明に照らされたラジオ

大きな麻袋を持って兄(町田君)が入ってくる
バスタブを見つめる兄
何かを探すように地下室を覗く
ゆっくり部屋に戻りバスタブを覗き込む

兄「ただいま」

バスタブから元気よく飛び出す弟(さとちゃん)
「お帰り兄ちゃん!」

この「ただいま」の兄の表情と声が何とも優しくて
弟可愛くて

兄「良い子にしてたか?」
弟「してた!多分!
…ずっと寝てた」
ちょっと恥ずかしそうな弟が可愛い

「頭~」兄に頭を差し向ける弟
「ん、頭」と弟の頭を撫でる兄

「後ろ!」
今度は背中を向けて後ろ頭を見せる弟
「後ろな」と撫でる兄

「こっちも」
首を左に傾げる弟
「はい、こっちも」
丁寧に撫でる兄

「今度こっち!」
右側を撫でる兄

正面を向いて座りなおす弟
「まんべんなく」(笑)

「まんべんなくな」と
頭を撫でまわす兄

「更にもっと~!」
「更に~?」と
笑いながら頭をくしゃくしゃに撫でる兄
キャッキャうふふと喜ぶ弟

もうこのやり取りがたまらない
嗚呼どっちも可愛い(笑)
このシーンだけ1分動画欲しい(笑)

兄「おみやげがあるんだ、欲しいか?」

弟「欲しいかどうかは見てみないと分からないよ~
でも欲しいって言わないとお兄ちゃん傷ついちゃうから
欲しいって言うけど
それはあくまでお兄ちゃんを悲しませない為であって
本当に欲しいかどうかは」

ゆっくりピストルを出す兄
弟「欲しい~~~!!」

兄「いいよ、兄ちゃんに気を遣わなくても」

バスタブの周りで超高速な追いかけっこをする二人
嗚呼~~~可愛い(笑)

弟「気を遣ってなんてないよ!
兄ちゃんに気を遣った事なんて一度もないよ!」
兄「ないのかよ(笑)」

そっとピストルを差し出す兄
「やったー!バーン!バーン!」と大喜びの弟

兄「取り扱いには注意しろよ、
その銃はただの銃じゃないんだ、
伝説の殺し屋から貰った伝説の銃だ」

弟「伝説さん?」

兄「そう、伝説さん
伝説さんを見た者は誰もいない
何故なら伝説さんに会った者は全員殺されてるからだ」

弟「そうなの?じゃあ兄ちゃん何で殺されてないの??」

ちょっと困った表情の兄
「兄ちゃんは撃たれる前にやっつけたからだよ」
弟「伝説さんを?」

「そう、向こうがバーンって撃ってきたから兄ちゃん
こう、さっと避けてバーンって」
伝説さんをパンチするジェスチャーの兄

「兄ちゃんすげ~~!!」と大はしゃぎの弟
兄「そうだよ~兄ちゃんはすげーんだよ~」

喜ぶ弟を嬉しそうに見ながら
ヒーローになる兄ちゃんの
優しい笑顔と声にドキドキ

「僕にも見せて!兄ちゃんのかっこいいところ!
僕がバーン!って撃つから兄ちゃんさっと避けてね!
バーン!バーン!」
兄ちゃんを二回撃つ弟

兄「お前何で二回撃った?」(笑)

弟「兄ちゃん死なないで~!」
兄「死なねぇよ!」

弟「え?兄ちゃん死なないの??」

「うわ~~」と胸を抑える兄
弟「わ~兄ちゃん死なないで~」

傍にある古びた小さな壁掛け時計を見せる兄
「これ何だかわかるか?」

弟「時計?」

兄「時計は針が動いているだろう?でもこれは動いていない」
弟「本当だ」
兄「これはタイムマシーンなんだ」
弟「タイムマシーン?」
兄「そうだ、これで時間を戻すんだ
きゅいーーーーん、お前やってくれ」

「きゅいーーーーん」と時計の針を回す弟
復活して仁王立ちする兄
「ほうら、治った!」

弟「どうして??」
兄「タイムマシーンで撃たれる前の時間に戻したんだよ」
弟「え?凄い!」
兄「ほうら、血も出てないだろう?」
弟「本当だ!あれ?そもそも血なんて出てたっけ?」

兄「兄ちゃん血まみれだっただろう、
時間を戻したから、お前が血を見た記憶も元に戻ったんだ」

弟「すげ~ってこと??」
兄「いいや、ものすげ~ってこと!」

「欲しいか?」と時計を差し出す兄
弟「欲しい!!」
兄「いいよ~兄ちゃんに気ぃ遣ってんだろう?」
「遣ってない!遣ってない~~!」

ああ、もう可愛い(笑)
純粋で無邪気な弟と
弟をからかうような兄の笑顔がたまりません

外から爆音が聞こえる
「静かにしろ」と弟を抱き寄せる兄

弟「どうして?」
兄「花火だ」
弟「もう夜なのに?」
兄「最近は昼も夜も関係なく花火が落ちるんだ
夜の花火は昼間の花火よりたちが悪い
どこに落ちるか分からないからな」

弟「見てみたいな~花火」
顔色が変わる兄
「それ、外に出たいって事か?」
弟「怒らないで」
兄「怒ってないよ」
弟「怒ってる」
兄「怒ってないよ」
弟「怒ってるよ」

兄「怒ってるよ!」

この怒りが爆発した時の兄が勢いが
本当に怖いくらいなんですが、くはっとなるくらいかっこいい。


兄「そりゃ怒るだろう!」
弟「どうして?昼の花火じゃなくて夜の花火だよ!」
兄「お前は外に出ちゃダメなんだ!」
弟「だからどうして?
兄「兄ちゃんとの約束守れないのか?」

弟「兄ちゃんが悪いんだよ」
兄「何が?どこが??」

ここの言い方も毎回違う
後半は喧嘩腰でしたが
前半は、どうして?何か悪かったか教えてって
少し優しい言い方してましたね
どれもお兄ちゃんらしいくて

弟「だって兄ちゃん最近帰りが遅いし」
兄「仕方ないだろう仕事してんだから」

弟「兄ちゃんいなかったら寂しいし
寂しかったら外に出たいって思うでしょ普通は!」

兄「お前は普通じゃないだろ!」

ショックを受けて椅子に座りこむ弟
「普通じゃないって言った…」

兄「ごめん」

弟「僕の事普通じゃないって言った
兄ちゃんの癖に…」

兄「またそれかよ」
弟「何が?」
兄「兄ちゃんの癖に」
弟「だって兄ちゃんは兄ちゃんでしょ!」、

兄弟喧嘩が始まる

兄「もうや~めた、お前の兄ちゃんやめる
兄ちゃんやめて、ガラクタ売りのおじさんになる!」

弟「僕もや~めた!兄ちゃんの弟
はい!やめた!もう他人!バイバイ!」

立ち止まる兄
「ごめん!」と弟が振り返り
兄も「ごめん!」と歩み寄る

このシーン中日位から
兄弟同時に振り返って抱き合って
弟「おじさんなんて言ってゴメンナサイ
兄ちゃんはおじさんよりずっとかっこいいよ!」って
兄ちゃんの顔をムニムニする
コミカルな演出に変わってましたね

バスタブに腰かける兄
兄の右足に絡みつくように座り
足の間から兄を見上げる弟

もうこの画が尊すぎて
ほさかさんありがとう!!と
手を合わせそうになりましたよ(笑)
ご馳走様でした(笑)

兄「外なんてさ、何も良いもんないんだよ」
弟の頭に手を置き、おでこを撫でる兄

完全に猫撫でてる画ですね(笑)
この兄ちゃんの優しい声がたまらない

兄「だからもう、外に出たいなんて言うなよ」
弟「もう言わない、絶対言わない」
兄「思うのもダメだぞ」
弟「思わない、一生思わない!」

兄「淋しい時は、あの子に慰めて貰えよ」
弟「あの子?」
兄「お前言ってたろ、あの子がいれば兄ちゃんいなくても淋しくないって」

麻袋から荷物を取り出す兄
「今日は缶詰が手に入ったんだ
久々に3人で飯でも食うか」

弟「あの子、僕と一緒に食べたくないと思う…」
兄「どうして?喧嘩でもしたのか?」
弟「僕、告白したの」
兄「告白って、お前らもうとっくに付き合ってるし、一緒に暮らしてるだろう?」

弟「ちゃんと言いたかったの、好きって、そしたら
断られた~~!!」

椅子に体育座りして拗ねてる弟

兄「断られたって…」
弟「きっと僕の事が嫌いになったんだ」
兄「そんな事言われたの?」
弟「きっと僕の体に飽きたんだ」
兄「そんな事言ったの!!??」
弟「言ってないよ!言ってないけど分るんだよ雰囲気とか
兄ちゃんも分かるでしょ?」
兄ちゃんの腕を掴んで振り回す弟

弟にされるがままに驚いてる兄
「兄ちゃん、そんな雰囲気出された事ないから分かんない…」

兄ちゃん可愛い(笑)

兄「よし、兄ちゃんあの子と話してくる
あの子にお前の良い所いっぱい話してくる」

弟「僕のいいところ」
兄「20個くらい言ってくる!」
弟「20個?」
兄「いや30個」
弟「30?」
兄「いや40、いや数えきれないくらい
お前の良い所話して、お前を好きにさせてくるから」

兄を止める弟
「無理やりじゃなくてちゃんと好きになって欲しいから
僕、あの子の事が好きになっちゃったんだ」

何も言わない兄
弟「怒った?」

兄「怒るわけないだろ!兄ちゃん嬉しいよ!
お前にも本気に好きになれる彼女が出来たんだな~!」
抱き合う二人

ここだったかな?

「兄ちゃん大好き~~!」と
兄ちゃんに抱きついてほっぺにキスする弟(笑)

初日はなかった演出なので
二日目お兄ちゃん本気でビックリしてましたね(笑)
ほさかさんの指示なのか、さとちゃんのアドリブなのか(笑)

二日目夜は阻止してたので(笑)やらなくなるかな?って思ったら
毎日ぶっちゅぶちゅでしたね(笑)
3日目くらい?に口にされそうになって
「チューはやめろ!!」って
全力で逃げてる兄ちゃん可愛かった(笑)

「じゃあ練習だ」と
告白の練習をする事に

兄「俺をあの子だと思って告白してみろ」
「だって兄ちゃんは兄ちゃんだもん」と笑う弟

ちょっとシナを作って見せる兄
ここは町田君の真骨頂(笑)
女性の身のこなしの兄に
「あの子に見えてきた!」と弟

兄「今だ!告白してみろ!」

「好き!好き!好き!好き!好き!」と
押し倒される兄(笑)

本当にご馳走様です(笑)

ここはガチ(笑)
完全に身動き取れない兄
「兄ちゃんだ!兄ちゃんだ!兄ちゃんだ!兄ちゃんだ!」

「兄ちゃん?」と我に返る弟

「どうだった?」無邪気な弟に
兄「勢いはある、個性もある
この二つは物語を面白くするために大切な要素だ
でもそれだけじゃだめだ
いっぺんにあり過ぎるとよくわからない事になる」

身振り手振りで説明する兄の真似しながら
オウム返しでお返事する素直な弟

兄「セオリーが大事なんだ」
弟「セオリー!セオリーって何?」
兄「う、うん、
まずは相手の目をよく見る」

顔面衝突しそうな勢いで
兄ちゃんをガン見する弟(笑)

「どう?どう?」って顔して
ガン見してる弟とたじろぐ兄可愛い(笑)

兄「近い、近いな、もうちょっと離れようか」

「こう?」って感じでちょっと離れて見せる弟

兄「まだ近いな、思い切ってぐっと離れようか」

パタパタ走って離れる
兄「そう!そこ、セオリーポジション」

(笑)

兄「そこで告白」
全力で「好き!好き!好き!」言いだす弟

兄「勢いは良い、だかもう少し落とそう」

ウィスパーで「好き」

兄「良いぞ、その調子」

弟「好き、ちゃんと好き」

兄を抱きしめる弟
「大好きだよ
大好きだよ、兄ちゃん」

このシーン
言いなおした後の「大好きだよ、兄ちゃん」

この台詞が溶けた後の弟に見えて
ゾクっとしました。

「最後は兄ちゃんじゃなくて、あの子の名前を呼んだ方が良いな
兄ちゃんあの子呼んでくるね」
地下室に降りていく兄

告白の練習をする弟
「大好きだよ、兄ちゃん
また兄ちゃんって言っちゃった!
あの子の名前!あの子の名前!…あれ?」

兄が部屋に戻ってくる
恐ろしいほどに空気を一瞬で変える兄の固い表情

弟「兄ちゃん?」
兄「死んでた、あの子舌噛んで死んでた」

地下室に駆け込み泣き叫ぶ弟
「いやだよ~~!」

----暗転----

バスタブの中でピアニカを吹く弟
麻袋を重そうに引きずって地下から出てくる兄

弟「その子どうするの?」
兄「埋めてくる」
弟「どこに?」
兄「いつもの場所、井戸の傍
あそこ土が柔らかいから」

既に狂気じみてきていますがこれから

「いやだよ~!」と麻袋に追いすがる弟
「硬い!」
兄「死んだら硬くなるんだよ」
弟「ゴツゴツしてる~」
兄「死んだらゴツゴツするんだよ

袋を開けようとする弟
兄「やめとけ!酷い顔してるから」
弟「酷いってどのくらい?父さん位?」
兄「もっと酷い」
弟「母さんの顔位?」
兄「二倍は酷い、いや三倍、四倍」

麻袋を戸口まで引きずる兄
弟「兄ちゃんが殺したんじゃないよね?」
兄「なんで兄ちゃんがそんな事するんだよ」

弟「僕が好きになった人はみんな死んじゃう
父さんも母さんも
僕の病気のせいでみんな死んじゃう!」

兄「あいつらが勝手に首吊ったんだ
お前の病気のせいじゃない」

弟「父さんと母さんの事、あいつらって言っちゃだめだよ!」

兄「いいんだよ、舌ベロンってなって
酷でぇ顔して、小便まで垂らして
あいつらそれ見て俺らがどう思うかとか
俺らがその後どうやって生きていくかとか
なんも考えてなかったんだよ
あいつらは、俺やお前と違って想像力がなかったんだ」

弟の頭を撫でる兄
「落ち込むなって、また兄ちゃん新しい彼女さらってくるから
今度はどんな彼女が良いかな~
小さくて可愛い系の子が続いたから
少し年上何てどうかな?」

弟「…」

兄「年上たってそんな年上じゃない程よい年上だ。
程よい年上は良いぞ~色んな事を教えてくれるからな
タオルを干す前にブンブン回すとフカフカになるとか」

弟「そんなの知りたくない」(笑)

ここは町田君の日替わりネタ
お砂糖を電子レンジでサラサラにする方法とか
油汚れは重曹がいいとか(笑)

女の子さらってくるとか、いつも埋めてる場所があるとか
兄ちゃんの言ってる事とんでもなく狂気じみてて怖いシーンを
コミカルにしてしまうところが余計怖い(笑)

塞ぎこんでる弟

兄「じゃあ兄ちゃんは?お前、兄ちゃんの事嫌いか??」
弟「僕兄ちゃん大好き!!」

「お前が兄ちゃんの事好きなのに
兄ちゃん死んでないだろう?生きてるだろう!」
と大きく手を広げる兄

弟「兄ちゃんは特別だもん」
兄「何が特別なんだ?」
弟「兄ちゃんは丈夫だから!」
兄「丈夫な女の子だっているよ(笑)
兄ちゃんみたいに丈夫で、死ななくて
兄ちゃんみたいにお前が大好きになれる子」
弟「それもう兄ちゃんじゃん!」
笑いあう二人

メガネとかける兄
「これ何だかわかるか?」
弟「メガネ!」
兄「これは普通のメガネじゃない
何でも透けて見えるメガネだ。
兄ちゃんにはお前が裸に見える(笑)」

「ちょっとやめて~!裸みないで~!」
とキャッキャ逃げ回る弟と
「お尻~!お尻~!」と追い掛け回す兄

まぁぁぁぁ可愛らしい(笑)
状況は物凄くダークなのに可愛い(笑)

兄「お前もかけてみるか?」
弟「やだよ~兄ちゃんの裸なんか見たくないよ~」(笑)

弟にメガネをかけさせる兄
「何が見える?」
弟「壁」
兄「そう、壁だな、でも段々壁が透けて外が見えるだろう」
弟「見える!!」
兄「井戸の傍に沢山お墓がみえるだろう!
あれ全部兄ちゃんが立てたんだ!
みてみろ一番端のやつ、あれは一番最初の彼女のお墓だ」

弟「やっぱりあの子が一番好きだったな
あんなに柔らかかったんだから
もう少し優しく触ってあげれば良かった
抱きしめただけで、心臓潰れちゃうんだもん」

兄「今度はもっと丈夫な子にしよう、あの子みたいに柔らかくて
あの子みたいには死ななくて」

弟「やっぱりあの子がいい!」
兄の眼光が鋭くなる。
弟「あの子みたいにじゃなくて
あの子が良い!」

じっと鋭い目つきで弟を見ているて
弟が振り返るとすっと笑顔に戻る兄が
とてもとても恐ろしい

メガネをかける兄
「あそこ見てみろ!お墓から何か出てくる!
あの子だ!!」

弟「あの子?」
兄「あの子が生き返ったんだ!」
弟「女の子って生き返るの?」
兄「たまにな、たまに生き返るんだ
あ!こっちに向かって歩いてくる!」
弟「どうして?」
兄「決まってるだろう、お前に会いに来たんだよ!」

ドアを開け、あの子を招き入れる兄
ここは勿論架空の彼女なのでマイム
「好き好き!」と突撃しそうになる弟を制する兄
「まずは優しく触れる」

弟「触れる?どこを?」
兄「顔、ほっぺた」

そっと触れて、すぐさま兄を振り返る弟
兄「そう、そのままそっと抱き寄せる
そしてキス」

「キス??」とチュー顔をする弟
一瞬止めて
兄「そっと触れるだけのキスだ
そこが一番柔らかいところだからな」
そっと彼女にキスをする弟

このシーンは兄ちゃんの指示を仰ぎながら
無垢でぎこちない感じのさとちゃんと
指導してる時の兄の厳しい表情の町田君が
二人とも凄いと思いました!

弟「兄ちゃん僕もう我慢できない」
兄「ダメだ、もう一度触れるだけのキス」

我慢できずにあの子に襲い掛かる弟
「ごめんなさい!ごめんなさい!」と言いながら
バスタブの中に連れ込む

冷たく鋭い表情のまま麻袋を片付ける兄
麻袋からマネキンの首が転がり落ちる。

----暗転----

雨の中、暗い部屋に返ってくる兄
部屋を見回しても弟の姿はない。

ラジオをつける兄
ラジオから地下室の弟と彼女の会話が聞こえる。

このシーンは暫く理解出来なかったんですが
ラジオドラマじゃなくて
弟の声が聞こえる設定だったんですね

濡れた服を拭き、
椅子に座ってラジオを聴いている兄

--ラジオから聞こえる弟の声---

お兄ちゃん自慢をしている弟
「兄ちゃんは小説家になりたかったんだ!
僕達は神様が書いたお話の中にいるみたいだって
でも登場人物が増えすぎて、みんなを幸せにする事が出来なくなって
みんな死んで、はい、おしまい、みたいな話にしかならないんだって
でもお兄ちゃんは
登場人物は最後は幸せにならなきゃ面白くないって
兄ちゃんは、僕みたいに悲劇にしやすい病気とか
派手な戦争とか、流行りのバッドエンドとか
そんなものなくても面白い話に出来るって
兄ちゃん凄いんだよ!」

水を飲みながら微笑む兄

弟「馬に乗りたい?ダメだよ、僕は外に出ちゃダメなんだから
昔はね、父さんと母さんが夜になると公演に連れて行ってくれたんだ!
夜は平気だよ、太陽が出ないからね
でも今は兄ちゃんがダメって言うから」

不機嫌そうな顔で聞いている兄

弟「ダメだよ、そんな事いっちゃ
兄ちゃん傷ついちゃう
そんな事あるわけないじゃん!」

ラジオを消して立ち上がる兄
地下室の入り口に声をかける
「ただいま」

「お帰り兄ちゃん!」
シャツの前をはだけて弟が走ってくる

兄「ちゃんと着てから出て来いよ(笑)」
弟「どうせすぐ脱いじゃうもん」

後を振り返る弟
「ダメだよ!裸で出てきちゃ!
あ、そうか僕服破っちゃったんだ」

自分のシャツで目隠しをして
あの子をバスタブに隠す弟
「兄ちゃん見えた?」

「見えてないよ」
笑顔を作って見せる兄

弟「向こうに馬がいるんだって!」
兄「馬なんているわけないよ、この辺は猫すらいない
馬なんていたら、すぐ捕まって食われちまうよ」
弟「でもこの子が牧場があるって、秘密の牧場」
兄「秘密の牧場?秘密なのになんでその子が知ってるんだ?」
弟「聞いてみたら?」

バスタブを覗き込む兄
「なんで君が知ってるんだ?」

弟「ちょっと兄ちゃん、何でお尻に話しかけてるの?」
「尻?」反対側に回り込む兄
「なんで君が知ってるんだ?」

弟「そこはおへそ!」
兄「どんな体制で入ってんだよ!」(笑)

あの子の話を聞く弟
「ふ~んそうなんだ!だから知ってるんだ!凄いね!」
「そうだね」と笑顔を作りながら話を合わせる兄

「今日は缶詰が手に入らなかったから種のスープでもいいか?」

弟「聞いてるんだから答えてあげてよ」
兄「聞こえねぇよ、なんて言ってんだよ」
弟「だから~、種は何の種って!」
兄「なんでもいいだろう!」
怒りをあらわにする兄

弟「兄ちゃん何怒ってるの?」
兄「怒ってないよ」

あの子と話す弟
「そんな事いっちゃダメだって!兄ちゃん傷ついちゃう」

「あっ」と兄の視線に気づく弟
弟「なんでもないよ、兄ちゃんが傷付く事なんて何も言ってないよ!」

あの子を見る弟
「だからそれはダメって言ったでしょ!
僕は外に出られないんだから!

兄「あの子なんて?」

もごもご小声で答える弟

兄「聞こえない!もっと大きな声で!」
弟「馬に乗りたいんだって!」

兄の目の色が変わる

口を押える弟
「違うよ兄ちゃん、僕はいかないからね!
僕は外出たいなんて思ってないからね!」

バスタブに近づく兄
「この子大丈夫か?苦しんでないか?
また心臓が潰れたんじゃないのか?
泡拭いて倒れてる」

「え?大丈夫??」
あの子を抱き上げ椅子に座らせる弟

兄「ダメだ息してない」

あの子に顔を近づける弟
「してるよ?すーすー!って言ってる!」
あの子を目で追う弟
「ほら!こんなに元気だって!」

兄「無理してるだけだって、だって心臓が潰れてるんだぞ!」

あの子を床に叩きつけて踏みつける兄
「これでも息してるか?」

弟「やめてお兄ちゃん!やめて!!」

あの子の頭を鷲掴みにしてバスタブに打ち付ける兄
「これでも大丈夫だって言ってるか?」

「やめて!死んじゃう!お兄ちゃんやめてよ」
兄に追いすがる弟

弟を払いのけ、あの子に麻袋を被せる兄
「この中に入ったか?」

「やめてよ!」泣き叫ぶ弟

麻袋をバスタブに放り込み
傘で突こうとする兄

バスタブに飛び込み麻袋を守ろうとする弟
麻袋を掴んでバスタブの外に放り出し
伝説の銃で撃つ兄

駆け寄る弟
「息してない…」

兄「これで息してたら諦めるよ」

タイムマシンで元に戻そうとする弟

兄「何度も生き返らせたら可哀想だろう!
生き返らせてもまた死ぬし
兄ちゃん殺すことになるし!」

弟「やっぱり兄ちゃんが殺してたんだ!
舌噛んで死んだっていうのも嘘だったんでしょ!
父さんも母さんも全部兄ちゃんが殺したんでしょ!」

兄「殺してねえよ!
いない人間殺せるわけないだろう!」

弟「いない?」

麻袋を逆さにしてみせる兄
「この中に入ってるか?
誰もいないだろう!
初めからここには俺とお前しかいないんだよ!」

弟「嘘です、僕は信じません
兄ちゃんはこんな酷い事はしません
あなたは誰ですか!?あなたは犯人ですね!
この子が言っていました!あなたは犯人です!
この子と兄ちゃんを返して下さい!」

兄「そこは兄ちゃんとこの子だろう」

兄に伝説の銃を向ける弟
「この子が言っていました
僕は監禁されてこの部屋にいるんだって
僕は本当は病気じゃないんでしょう?
僕は外に出ても平気だんでしょう?」

ドアの鍵を開ける兄
「だったら出ろよ!」

恐る恐るドアに向かう弟
「出ますよ」

バスタブの奥に立つ兄
「いいから出ろよ!!」

兄の顔色をうかがう弟
「本当に出ますよ」

兄「早く出ろって!!」

ドアを開けて外に出る弟
開いたドアから太陽の灯りが漏れる

けたたましい悲鳴と共に
焼けただれた肩を押さえながら
弟が部屋に倒れ込む

苦しむ弟を見つめる兄

バスタブに弟を放り込み
バケツの水で肩を冷やす兄

「狂ってるんだよ、お前は…
生まれた時から病気でずっとこの中にいて
そりゃ狂いたくもなるさ、わかるよ、
いや、わかんねぇよ、わかんねぇけど想像はつくよ
狂った方が楽なんだろうなって
回りまたまったもんじゃねぇけど
その方がお前にとって幸せなんだろうなって

子供が幸せになってんだから、親は喜ぶべきだよな
それなのに勝手に死んで
わかるよ、一生狂った人間の面倒みなきゃならねぇなら死んだ方がましだって
子供がどんなに幸せでも自分達が苦しかったら意味ないって、そう思ったんだろう
じゃあ俺は!?
お前は狂ってたかも知らねえけど、俺は!?
お前の事全部押し付けるようにして逝きやがってさ
何で俺も一緒に連れていってくれなかったんだよ!」

泣きながら話続ける兄

「兄貴だからか?
兄貴は弟がどんなに狂ってても病気でも面倒みなきゃならねぇのかよ!
一生可愛がって愛さなきゃいけねぇのかよ!
そこだけは綺麗ごとかよ!!
なぁ神様、ぶれてんじゃねぇよ!!」

「ごめんなさい…」
怯えた声で謝る弟

「ごめんなさい、兄ちゃん」

ゆっくり弟に近づく兄
「大丈夫だよ」

静かに弟の肩を抱く兄
「大丈夫、俺はお前の兄ちゃんだから
たった一人の兄貴だから
お前がどんなに病気でも狂ってても
兄ちゃんが守ってやるからな」

タオルで弟の体を拭く兄
「今日は嫌な事いっぱいあったから元に戻そう」

弟「いつ?あの子が死ぬ前?」
兄「もっと前」
弟「あの子がここに来る前?」
兄「もっと前」
弟「じゃあ誰が出てくるの?」
兄「もう出さないよ、この話を俺とお前の二人だけ
登場人物が多いと、幸せにするのが難しくなるからな」
弟「僕、兄ちゃんがいてくれたらそれでいいよ」
兄「じゃあ一緒にやろう」
弟を抱えながら、弟の指を持って一緒にタイムマシンを回す兄

バスタブから離れて向き合う兄
「ただいま」

弟「兄ちゃんお帰り!」

ここは暗転せずにシーンが変わる
この流れがゾクゾクする

兄「今日のお土産は凄いぞ!ピアノだ!」
麻袋からピアニカを取り出す兄
「ただのピアノじゃないぞ!
これで一曲ちゃんと弾けるようになったら
どんな願い事も叶えてくれる魔法のピアノだ!」

弟「魔法のピアノ?」
指で鳴らしてみる弟
「どう?弾けた??」

兄「そんなんじゃダメだ、一曲頭から最後まで全部弾けなきゃ」

練習する弟を見つめる兄
「なあ」
弟「なあに?僕練習したいんだけど」
兄「お前は兄ちゃんの事好きか?」
弟「大好き!」
兄「他の子よりも?」
弟「他の子って?」

ゆっくり椅子に座る兄
「俺も、お前がいればそれでいいよ」

ドアを開けて外に出ようとする兄
ジャーンとピアニカの音が鳴り響く

ドビュッシーの「月の光」
淡々を弾きだす弟

兄「お前凄いじゃん!」

チラッと兄を見て席を立ち
反対側の席に座る弟

この時の弟の冷淡な表情がとっても怖~い

更に続ける弟、何か不穏が空気が流れる
大音量で鳴り響くピアニカの音
「やめろ!おい!やめろ!」

怯えだす兄
背後に「あの子」の亡霊が

そう、3人目のシークレットキャストさんです(笑)
完璧に貞子なあの子がめっちゃ怖かったよほさかさ~~ん!!
ホラーならホラーって言ってください!(笑)

悲鳴を上げて倒れ込む兄
弟「出来た!ちゃんと弾けたよ!!」

兄「なんだあれは!!やめてくれ!」
伝説の銃で亡霊を撃つ弟
「死んだ?死んだよね?」

兄「なんだこれ、俺にもお前の妄想の彼女が見えるのか?
俺もお前みたいに狂ってしまったのか??」

慈しむような優しい笑顔で兄の顔を覗き込む弟
「何言ってるの兄ちゃん
狂ってるのは最初から兄ちゃんだけだよ
大丈夫だよ、兄ちゃんの事は僕が守ってあげるからね」

兄の手を取り、タイムマシンを動かす弟

--暗転--

ハーフアップを解いた髪で帰ってくる兄
恐らくこれが現実の兄

疲れ切った顔で足を引きずりながらバスタブに向かう

「お帰り兄ちゃん!」
兄に抱きつく弟
辛そうな表情で弟を抱きしめる兄

弟「おみやげは?」
兄「ごめん今日は何もなかったんだ
いつも行ってた教会に花火が落ちたみたいで
ごめんね、全部運びだしておけばよかった」

弟「え~~、もっと頑張ってよ」
兄「頑張ったよ、頑張ったけど、みつからなかったんだ」
弟「本当に頑張った~?彼女とデートでもしてたんでしょう~
前に連れてきたことあったよね?」
兄「別れたよとっくに」
弟「あんなに柔らかそうだったのに?」
兄「柔らかそうでも、性格が悪かったんだ
お前の事、気持ち悪いって
お前の事、そんな風にいうやつとは付き合えないよ」

「じゃあ、あの子僕に頂戴」
無邪気に手を出す弟
兄「あいつと付き合いたいのか?
お前気持ち悪いって言われたんだぞ」
弟「言われないよりはいいよ、誰もいないよりは」

外に出たがる弟を窘める兄
「父さんと母さんは夜公園に連れて言ってくれたのに」
兄「あいつらの話はするな」

辛そうに弟の我儘を聞いている兄

弟「いいな~花火見たいな~綺麗なんでしょ?」
兄「綺麗じゃないよあんなもん」
弟「兄ちゃんが言ったんじゃん、綺麗だって
だから怖がることないんだよって」
兄「あんなの嘘だよ」
弟「嘘なの?嘘ついたの??兄ちゃんの癖に!」
兄「仕方ないだろう」

弟「仕方ないって言ったら何でも仕方なくなっちゃうでしょ!
僕が外に出られないのも仕方がない
兄ちゃんが小説家になりたかったのも仕方がない
怒ってるのに怒ってないって言うのも仕方がない」

兄「ああ、そうだよ、仕方がないんだよ」
弟「どうして?」

「全部お前のせいだからだよ!!」
堪り兼ね、声を荒げてカップを床に投げつけてしまう兄

慌てて弟に駆け寄ろうとする兄に
「嫌い、兄ちゃんなんか大嫌い」と
背を向ける弟

肩を落とし、麻袋を持ってドアに向かう兄

弟「どこ行くの?」

兄「隣町、あそこなら何か落ちてるかも知れないから
缶詰めとか、お前の彼女とか…」

最初は辛そうに言っていたんですが
後半の公演では、ちょっと希望があるような
笑ってるような言い方に変わっていましたが
逆に切ないお兄ちゃん

鍵を開ける兄
ドアの前で立ち止まり後ずさる。

バスタブから立ち上がり
大人の顔つきになる弟
「最後までちゃんとやろうよ」

弟「兄ちゃんは扉を開けて出ていく、
鍵をかけずに」

兄「やめろ」

弟「鍵をかけずに」

兄「やめてくれ」

弟「暫くして兄ちゃんはラジオを拾って帰ってくる
部屋の鍵が開いていた事に気づく
僕はいない
夜が明けようとしている
兄ちゃんは外に飛び出し大声で叫ぶ
狂ったように街中を走り回る
僕は見つからない
やがて太陽が昇る
兄ちゃんは公園のあった場所に立ち
水溜りを見つける」

涙をためながら語りだす兄
「俺はそれを俺の手で触れる
濁っていて酷い匂いのするそれを
俺の手で掬い上げる
俺は…」

弟「兄ちゃんは?」

「俺は…それを、気持ち悪いと思った
お前は弟で、俺は兄ちゃんなのに
兄ちゃん、だったのに
俺は、お前の事、気持ち悪いって…」
兄の目から涙が溢れる

優しく見つめる弟

兄「でももう大丈夫、もう付き合ってくれなくていいよ
後を俺一人で出来るから」

弟「出来るって?」

兄「お話、俺一人でちゃんと終わらせられるから
これは、初めから俺一人しか出てこない物語だったから」

部屋の隅からロープを取り出し
両親が首を吊った場所にロープをかけようとする兄

「いるよ!僕はちゃんと出てるよ!兄ちゃんの話に!!」
遮るように弟が叫ぶ

「そうだったね」
笑顔を作って弟にロープを渡す兄
「やれよ」と兄のを絞めるように合図する

弟「こんなのおかしいよ!
こんなんで幸せになるの?」

兄「ああ、俺が死んだらお前はもう自由だ
お前が行きたがってた外に行けるんだぞ

兄ちゃんさぁ、
あの時、わざと鍵かけなかったんだよ」

弟「そうなの?」

兄「そうなんだ、お前が外に出るって分かってて
溶けてなくなるってわかってて、
兄ちゃん鍵かけなかったんだよ」

弟「そうなの?」

兄「そうだよ」

弟「どうして?」

兄「どうしてかな…
きっと兄ちゃんさ、お前の事が
そんなに好きじゃなかったんだと思う…」

弟「そうなの?」

兄「そうなんだ」

弟「違うよ!そんなの全然つまんないよ!
兄ちゃんも僕も死んでそれで終わりってつまんないよ!
神様のお話よりつまんないよ!
もっと頑張ってよ!頑張って…」

泣きながら兄を止める弟

兄「お前、そんなに俺の事嫌いか?」

弟「兄ちゃんなんか大嫌い!
僕が外に出られないのも、僕が死んじゃったのも
全部兄ちゃんのせい!
兄ちゃんのせいだすっごいつまんない人生だった!!」

優しい笑顔で兄を振り返る弟
「僕がそんな風に思ってると思うの??
思うの??」

「…思わない」
泣きながら笑顔を見せる兄

兄「願い事は?」
弟「願い事?」

兄「さっき弾けただろピアノ、最初から最後まで
だから兄ちゃん頑張って、お前の願い事を叶えるよ
お前の願い事は?」

弟「外に出た~い!!
兄ちゃんと一緒に、外に出た~~い!!」

「分かった」と
笑顔で弟を抱きしめる兄
「どこに行きたい?」

弟「あっち!!あっちには何があるの?」
兄「何もないよ、ずっと瓦礫の道が続いてるだけ」
弟「つまんな~い!」
兄「でもその向こうに牧場に続く道があるんだ!」
弟「馬がいる?」
兄「どうだろう、兄ちゃんも聞いた話だから…」
弟「絶対いるよ!想像してよ!!」
兄「想像??」
弟「ほら、見えてきたでしょ??」

目を凝らして壁を見る兄
「馬だ!!あんなにいっぱい!!」

弟「触ってみよう!すべすべだ~!」
兄「触る??すべすべ~~!」

客席に向かってすべすべしてるので
二人の手相がバッチリ見える(笑)
さとちゃんは細いけどやっぱり男の子の体格
町田君の手がさとちゃんより二回り位小さくて可愛い(笑)

弟「馬に乗ろう!」
兄「乗る??」
弟「なんだ兄ちゃんビビってんのか?」
「ビビるわけねぇだろ!兄ちゃんだぞ!」と
かっこよく馬にまたがる兄
弟「兄ちゃんかっこいい~~!!」

兄「どこに行きたい?」
弟「空!星が見たい!!」

楽しそうに空を駆け回る二人

このシーンが二人とも超~~可愛い

兄「星だ!」
弟「星~!大きい星小さい星赤い星青い星!星!星!星!
やっぱり綺麗なだけが良いね!」

弟「あそこに降りよう!昔よく行ってた公園!」
少し寂し気な顔をする兄

弟「全然変わってない!あの頃のまんまだ!
あれ?あそこでシーソー乗ってるの父さんと母さんじゃない??」

兄「違うよ、父さんと母さんじゃないよ」
弟「そっか~、死んじゃったもんね
でも兄ちゃんがいればいい!兄ちゃん一緒にシーソー乗ろう!」

公園に降りる二人

そこに爆音が鳴り響く
弟「花火だ!」
庇うように弟を抱き寄せる兄

弟「全然綺麗じゃないね、うるさいだけだね?」
兄「ああ、うるさいだけだな(笑)」
弟「うるさいだけより、綺麗なだけが良いね!」
兄「ああ、綺麗なだけが良いな」

花火の音が激しくなり
弟を抱きしめる兄
「あの花火、ここに落ちねぇかな…」

力なく笑う兄
弟「どうして?」

兄「兄ちゃんさ、多分今が一番幸せだから
これはもう、幸せになったって事で良いんじゃないかな」

立ち上がる兄
「なあ、神様!最後くらいはさ~、面白くしてくれよ!」

じっと兄を見つめ
兄を抱きしめる弟
弟の頭を抱き寄せる兄



弟「花火終わっちゃったね」
兄「マジであんた才能ねぇよ…」

「太陽が出てきた!
もうすぐ朝が来る!」

ドアを開けて外を眺めてる弟
「何やってんだ!」
慌てて弟を引き戻してドアを閉める兄

弟「どうして??」
兄「お前が溶けちゃうからだよ!」

弟「知ってた
僕、知ってて外に出た
僕、溶けていきながら思ったんだ
太陽って綺麗なだけだなって
兄ちゃんと一緒に見たいなって
僕、兄ちゃんと外に出られて楽しかった
すっごくすっごく楽しかった!
だから、もう幸せになったって事でいいんじゃないかな?」

兄「ダメだよ、それじゃ俺一人になっちゃう」

弟「そこは、ごめん」
兄「ごめんって」
弟「でも僕がいたら兄ちゃんは幸せになれない
兄ちゃんは一人でも大丈夫だよ
僕が溶けてなくなったくらいでつまらない話にしないでよ!
兄ちゃんが幸せになる為ももっと頑張って考えてよ!
想像してよ」

兄の頭を持って自分の頭にくっつける弟

兄「分かった、兄ちゃん頑張るから」

バスタブに沈んでいこうとする弟に
「なあ!」と声をかける兄

「大っ好きだからな!」

弟「知ってる~~!
僕も兄ちゃんの事がだーい好き!!」

ゆっくりバスタブに沈む弟

肩を落としてとぼとぼと歩き出す兄
部屋の隅にロープをみつける
壁にロープをかけようとした時

バスタブから「ちゃぽん」と水の音が聞こえる
兄はゆっくりその水を掬い上げる

「頑張るしか、ないのか…」

日が差したドアを開けて歩き出す兄

--完--



狂気、妄想は全て
溶けてしまった弟と二人
幸せな結末になるように兄が作ろうとした物語

親の死を目の当たりにして
自分を犠牲にしながら
狂った病気の弟を守り続けた壮絶な兄の人生

「あの子」も「寂しいから彼女が欲しい」と言う
弟の願望が元になっていて
一見嫉妬に見えますが、自分の意思と離れた行動を取った時
外に出たいと言い出した時だけ狂ったように怒りだす兄
全ては弟を二度と溶かさない為に

「狂ってるのは兄ちゃんの方だよ」
このシーンは親にも守って貰えなかった
弟を置いて狂う事も死ぬことも許されない兄の願望だったのかな

楽になりたかったのか、弟を自由にしてあげたかったのか
一時の気の緩みで
弟を殺してしまった事に苦しむ兄は
どうしても幸せな話が書けない

弟は狂いながらも自分のせいで兄が苦しんでいる事は理解出来ていたから
焼けただれて死ぬ事が分かっていながら外に出て
死んでもなお、自分を責め続ける兄を見守り続ける弟

ただただ弟が可愛くて愛おしく無償の愛を与え続ける兄と
純粋に兄が大好きな弟
ダークにカムフラージュされた
兄弟の愛の物語

本当に素晴らしかった
ほさかさんの本は勿論のこと
表情、声、所作全てが
あの二人にしか出来ないあの兄弟

町田と佐藤、あとほさか。
この3人の作品が観られて幸せ
ありがとうございます

町田君、さとちゃん、ほさかさん
本当にありがとう

またこの3人の作品が観られますように
町田と佐藤、あとほさか。が続きますように
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トライフルエンタテイメント出演作品

ハロー、イエスタデイ再演
特典付きDVD パンフレット 生写真
公演日程:2016年8月24日 ~ 8月31日
町田慎吾主演(一平)

魔王ロス症候群DVD+グッズ各種
公演日程:2015年12月23日 ~ 12月29日
町田慎吾出演(魔王ヴェルゴーン)

「双牙~ソウガ~再演」DVD・パンフレット・Tシャツ
公演日程:2014年4月9日 ~ 4月16日
町田慎吾主演(オウカ)
演出:きだつよし 作:羽仁修

「双牙~ソウガ~零」DVD・パンフレット
公演日程:2013年11月13日 ~ 11月17日
町田慎吾主演(オウカ) 佐野瑞樹君も出演(トウジロウ)
演出:きだつよし 作:羽仁修

双牙~ソウガ~
公演日程:2012年10月4日 ~ 10月9日
町田慎吾主演(オウカ)
演出:きだつよし 作:羽仁修

劇団ホチキス作品
HUNGRY~伝説との距離DVD(通販予定)
パンフレット、レストラン乾ハーブソルト(受注生産)
ホチキスオリジナルグッズ受付ページ
公演日程:2016年8月21日 ~ 8月24日
出演:町田慎吾(御手洗卓)
演出:米山和仁 作:劇団ホチキス(シャチキス)

演劇集団イヌッコロ作品
トラベルモードDVD 町田慎吾オフィシャルで予約受付2016/8/4まで
公演日程:2016年3月30日 ~ 4月3日
主演:町田慎吾(エディ/偽アトス)
演出:佐野大樹 作:*pnish*

LAUSU / 空想組曲 出演作品
小さなお茶会。DVD+パンフレット
公演日程:2015年12月5日 ~ 12月13日
町田慎吾出演(あきら)
作・演出:ほさかよう

「眠れない羊」DVD
公演日程:2014年12月10日~12月14日
町田慎吾主演(小塚)
作・演出:ほさかよう

「Panelist Drive」DVD・パンフレット
公演日程: 2012年5月30日 ~ 6月3日
町田慎吾(修二)、佐野瑞樹君(研一)の兄弟役W主演



ワンツー作品
パラサイト・パラダイスDVD
町田慎吾オフィシャルで予約受付2016/8/16まで
公演日程:2016年6月23日 ~ 7月3日
出演:町田慎吾(明良)
作・演出:古城十忍

岡村さん演出作品
「AZUMI~幕末編~」DVD 公演日程:2015年9月11日 ~ 9月24日
町田慎吾出演(滝沢欣矢・近藤勇)


JOE Company出演作品
「7-ナナ-」DVD 2013年夏ツアー
町田慎吾主演(四堂・飛田)


雑誌・書籍

カンフェティ6月号(18P目) 2016年5月発行
町田慎吾パラサイトパラダイス対談

YOUPAPERステージ(vol.19)
YOUPAPERステージ VOL.19の特集に町田慎吾さんが登場!
町田慎吾特設ページ ASIAN POPS MAGAZINE 120号 Pick Up Stage & interview 町田慎吾
つかこうへい7回忌特別公演「引退屋リリー」

ASIAN POPS MAGAZINE 118号
Pick Up Stage 町田慎吾
「AZUMI 幕末編」で舞台復帰!今の目標、夢を語る

カンフェティPICKUP「小さなお茶会。」
町田慎吾・ほさかようWEBインタビュー



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